茨木市内におけるコロナの状況

※4/2追記 【ワクチン接種についてー茨木市民の方向け】

みなさん、こんにちは。茨木市議会議員のいなばみちのぶです。

大阪では変異株がひろがりつつあります。
府議会議員に聞いたところ、少し前のデータですが、新規陽性者のうち6%程度をスクリーニング検査しているようです。
その結果207人の感染が確定しているとのことで、すべてイギリス型(感染力が従来型より70%程度高いとされる)ということでした。
★4月に入ってから増加しているため、各表を更新しました。

6%のスクリーニングで207人確定ということは、単純に考えて2000人近くの感染者がいると言えないこともないと思います。
もっとも、スクリーニング検査で陽性となった方が627人ですから、仮に全員変異株に感染されていたとすると、627÷6%=10,450人となります。

さらに特筆すべきは、変異株への感染が確認された207人中、10代以下の子どもが60人もいる、ということです。

変異株は子どもに感染する、国内では児童施設でのクラスターも既に発生しているのです。

3月議会でも要望したように、オンライン授業体制の確立、選択登校制についてもしっかりと考えていかなければなりません。

また聞き及ぶところ、大阪の変異株の確定検査は「大阪健康安全基盤研究所」にその装置がないため、すべて国立感染症研究所に送っているとのことです。

4/2 追記:大阪府健康医療部に確認したところ、変異株の確定に至るまでのプロセスは、
 ① 通常のPCR検査を行う
 ② 陽性者の発生状況を見て、変異株の疑いがある場合、スクリーニング検査にまわす(スクリーニング検査は「大阪健康安全基盤研究所」や特定の医療機関で行う)
 ③ スクリーニング検査で陽性の疑いが出たら、国立感染症研究所にまわす
 ④ 国立感染症研究所でゲノム解析をして、確定したら連絡が来る
 ⑤ 発表

全国の都道府県と政令指定都市(一部の中核市等も)は、感染症研究を行ういわゆる公立の「地方衛生研究所」を持っています。

変異株については3月初めに神戸市の久元市長が緊急会見を開かれましたが、
それは公立直営の「神戸市環境保健研究所(衛生研究所)」で変異株であることを確定するためのゲノム解析を行うことができていたが故です。

大阪においてはこの「地方衛生研究所」がいわゆる「2重行政のムダ」として、
大阪府の「大阪府立公衆衛生研究所」と大阪市の「大阪市立環境科学研究所」を1つにまとめ、
なおかつ独立行政法人として民営化(地方独立行政法人大阪健康安全基盤研究所)してしまいました。

そして、神戸市がやっているように、この地方独立行政法人大阪健康安全基盤研究所が、機器がないため、本来行うべき変異株のゲノム解析検査を行わず(行えず)、すべて国立感染症研究所に頼っているのだとしたら、果たしてこの「民営化」は大阪に住む人々のためになっているのでしょうか?

この間、大阪で行われてきた「改革」には個人的には大きな疑問を持っていますが、それはまた別の機会に譲ります。

さて、第4波です。

大阪では2月末をもって緊急事態宣言を解除することを国に要請し、
3月28日には「まん延防止等重点措置」を国に要請しました。

コロナはだいたい2週間後くらいに数字に表れてくるといわれていますが、
この間のコロナ陽性者の推移をみると、緊急事態宣言解除(2/28)の約2週間後(3/11)に3ケタに逆戻りしていることがわかります。

不可思議なのは、都構想の住民投票によって招いた第3波(11月~1月)のときでさえ、1日当たりの平均検査実施件数が4,493件だったのに、

今年の3月の1日あたり平均検査実施件数は、8,349件へと倍増していることです。

さらに言えば、昨年1月から今年の2月までの13カ月で、たった1度しかなかった1日の検査数が1万件を超える日が、

3月~4月で既に12日も出現(9000件前後がさらに5日)していることに非常に違和感を感じています。
これだけキャパがあるのであれば、なぜ今までもっと積極的にPCR検査を展開してこなかったのでしょう。

確かに母数を大きくすれば陽性者率は低く見えます。
大阪は本当にきちんとコロナの実態を調査しているのでしょうか?

その大阪府全体の状況は以下の通りです。

大阪府内の各市の状況です。
やはり大阪市内はかなり多いですね。。。

それから茨木市の日別一覧です。

昨年、感染が確認された方の合計が670人でしたが、
今年に入って早くも545人(4/2現在)となっています。

いっとき、落ち着きを見せ始めていたので少しほっとしていたのですが、
また急激に拡大してきています。
※変異株の茨木市内の感染拡大状況については発表されていないためわかりません

これは大阪市内に働きに出られる方が多いのでしょうか。大変心配です。

私は3月10日の議会で、第4波に備えて市独自での対策を講じてほしい、と申し上げました。

本会議でも要望したことを含め、今後茨木市には
①保健医療センターにPCR検査機器を配備、検査体制ひっ迫に備えること
②自費でのPCR検査を希望される方に一律5000円程度を補助
③市役所1階など、不特定多数が集まる公共の場所にウイルス対策措置を講じること
等を強く要望してまいります。

私は第4波は5~7月だと考えていたのですが、もしかしたらもう少し早いかもしれません。

しかしながらお仕事や経済活動を止めることはできないので、
マスク会食の徹底や手指の消毒、うがいの徹底等を十分実行していただけますようお願いいたします。
※未消毒の手指で顔を触らないことも大変重要です。また目からの感染を防ぐためにゴーグルの着用も良いとされています。

どうぞよろしくお願いいたします。

#コロナ #茨木市 #変異株 #茨木市議会