【集計データ公表(7月)】

茨木市議会議員のいなばみちのぶです。

相変わらず異常なスピードで変異する新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)です。

巷でオミクロン株とかBA.5とかケンタウロスとか、様々な名前が飛び交っています。
私もちゃんと整理できていなかったので、国立感染症研究所さんの記事を参考にさせていただきました(https://www.niid.go.jp/niid/ja/2019-ncov/2551-cepr/11180-covid19-17.html)。

アルファ株 =B.1.1.7  系統
デルタ株  =B.1.617.2系統
オミクロン株=B.1.1.529系統

だそうです。そしてこのオミクロン株が現在、世界的に流行しているということです。

そしてオミクロン株の中に、
BA.2系統
BA.4系統
BA.5系統
が混在しているとのことでした。

当初のオミクロン株はBA.2系統が94%を占めていた(6月時点)ようですが、
現在主流になっているのが「BA.5」系統で、大阪のゲノム検査によると、現在の感染者の大半がこの系統への感染のようです。

BA.4系統やBA.5系統は免疫を回避してくるので、一度罹った方でも再感染の可能性が指摘されています。
ただし、いずれも既存のオミクロン株に対して、重症度が上昇につながるような証拠はみつかっていないとのことです。

ただ、ここ最近、10歳未満の子どもさんが数人亡くなられておられます。
基礎疾患をお持ちのケースが多いようですが、基礎疾患のない子どもの死亡例も報告されており、急性脳症や心筋炎などが原因のケースもあるようです。

私自身、ちゃんと検証したわけではないのであまりいい加減なことも言えないのですが、
行動制限をかけるのであれば、効果的な層へのアプローチをお願いしたいと思います。

さて次に話題になっている、通称「ケンタウロス株(BA.2.75系統)」ですが、これは6月にインドで発見されました。
名前をみていただいてわかるように、「BA.2系統」の変異株です。
欧州疾病対策センター(ECDC)は、「ケンタウロス株(BA.2.75系統)」を「注意すべき変異株(VOI)」として位置づけているそうです。

北海道医療大学の塚本容子教授によると、
「BA.5が”はしか”と同じ感染力だが、”ケンタウルス”はその3倍も感染力がある」
https://news.yahoo.co.jp/articles/101a7fa693fd6751b6f7ebfbff464eb8af04aa63
とのことです。

ではBA.5がどの程度の威力があるのか、7/1~「BA.5」が流行り出した「第7波」と仮定して、以前のものと比べてみたいと思います。

はい、これが大阪府内の年代別感染者数を第3波~第7波まで比較したものです。
毎度くどいようですが、大阪府の報道発表資料を独自に集計しており、それらが度々訂正されるのですが、人力ですべてを追い切れておらず、100人単位でズレがあることをご了承くださいませ。

私が見ているのは「1日当たりの感染者数」です。
これを見ていると、「BA.2系統」の第6波に比べて、感染力が約3倍に強化されていると言えるかもしれません。

先ほどの塚元教授のお言葉を借りると、
通称「ケンタウロス株(BA.2.75系統)」はこれの3倍ということですので、
第6波の約9倍の感染者が出る可能性があるということになるでしょうか。

もう、想像したくない。。。。

どうしたらいいんです人間は。。。。
さっき血圧計ったら151-95でした。高すぎ。
まぁ私の身体のことはどうでもいいです。

7月31日現在の「軽症中等症病床使用率」は65.3%、宿泊療養施設使用率は43%、重症病床使用率は8.2%とのことです。
ただ、大阪府のHPにもあるように「府定義」とか、実際に運用している病床数で計算せず、各病院が提供できるとしているMAXの架空の数字をもとに独自の解釈をしているので、実態は把握できません。

では次に重症度についてです。

この致命率はそれぞれ「死亡者数÷感染者数」で計算しているので、
感染者数が多くなれば多くなるほど率は低下していきます。

そうすると正しい実態を表さないかもしれないですが、
年代別に見ると傾向くらいはつかめそうです。
ちなみに「死亡者数」はほぼ訂正が入らないので、かなり正確な数値に近いのではないかと考えています。

やはり国立感染症研究所が言うように、重症化しやすいなどの傾向はこれを見る限りは掴めませんが、
ご高齢の方、特に70代以上の方にとっては極めて危険なウイルスであることに変わりはありません。

ただ致命率が下がってきているのは、感染者数の増加もありますが、やはりワクチンの効果が発現しているのでしょうか。
私の周囲でも4回目打ったよ!という方が増えてきましたので、
しかるべき効果を期待したいと願っています。

それにしても、この表を作ってからわかったのですが、
第4波で80代以上の方が5人に1人以上亡くなっておられたのですね。。。
お亡くなりになられた方がたすべてに哀悼の意を捧げます。

下記は重症化・お亡くなりになられた方のもう一つのデータです。

では茨木市ではどうでしょうか。
相変わらず小さくて申し訳ないのですが、6月末から7月月初にかけて、
急激に増えてきたのがわかると思います(私が7月1日~を「第7波」と位置付けているのもこれが理由です)。
過去最大だった2月のピーク時をさらに上回りました。

最後に大阪府内各市の状況です。
府民880万人のうち、すでに130万人が罹患歴を持つという、
大阪は日本全国でも有数のエピセンターです。

ちなみに大阪府の7月の平均陽性率(陽性者数÷検査数)は、42.5%でした。
またほとんどゼロ行進が続いていた初期もカウントしても全平均は10%。
全頭把握できている状態での陽性率が1~2%だと仮定すると、
130万人の5~10倍は罹患経験者がいる計算となります。
私も気づいていないだけで、ひょっとしたら罹患経歴を持っているのかもしれません。

保健所がもっとあったら、住吉市民病院をつぶさなければ、とかいろいろ思うことはありますが、
これがまさに橋下徹さんがおっしゃった「民主主義のコスト」を府民が自ら払っているということなのですよ、と周囲の方にはお伝えしています。

今回は以上です。
長文、最後までお読みいただきありがとうございました。

なお、大阪府内で感染された、もしくは感染不安がある方への検査機関・診療機関などはこちらのページ(https://www.pref.osaka.lg.jp/kansenshokikaku/kensataisei/index.html)にまとめてあります。

茨木市内に関してはまとめましたので、良かったら転載でもなんでもご利用くださいませ。

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