【新型コロナウイルス感染症 闘病記】

茨木市議会議員のいなばみちのぶです。

実は、、、ついに発症してしまいました。
ようやく闘病を終え復帰したところですが、常にマスクをして手洗いやうがいを心がけていたので、いったいどこで貰ったのかさっぱりわかりません。

闘病した率直な感想としては(前もって漢方薬等を準備をしていたということもありますが)
「関節痛がないぶん、インフルエンザより少しマシ。ただしグズグズと引きずる感覚があり、”治った”と自覚するまで14日間以上かかった。」
といったところです。

コロナ変異株「BA.5」は、このわずか2か月間で、大阪府民の9人に1人が罹患しているくらい強烈な感染力を持っています。
現在は若干下火になりつつあるようですが、ゲノム解析で見ていると、いわゆる「ケンタウロス株(BA.2.75)」が若干増えつつあるので、まだこれからすぐに第8波に入る可能性もあると思います。

これだけ感染力が強いと、かかるときは誰であってもかかりますので、罹ったときに備えて漢方薬や清涼飲料水の準備や手洗い・口ゆすぎ・うがいを欠かさないなど、できるだけ感染防止に努めていただくようお願いします。

さて、もうかなり多くの方が闘病記を記しておられますので改めて大きな追加はないのですが、
実際の症状や事前準備など多少参考になることもあるかもしれないと思ったので、あらためて記述しておきたいと思います。

【症状と対応について】
◆初日は昼前の痰の絡むカラ咳から始まりました。
 微熱が生じ、夕方には38.5度、最終的に39.5度の高熱が生じました。
 自宅に準備していた「抗原検査キット」では「陰性」でした。
 微熱の状態では検出に必要なウイルス量が十分でないのかもしれません。

◆2日目、39.5度が続き、ノドが腫れだしました。これでコロナだと自覚しました。
 この時点で、固形物はなかなか食べにくくなっています。
 パルスオキシメーターは89~91(肺炎を起こしているのかもしれません)
 準備しておいた「小柴胡湯加桔梗石膏」を煮出し、1日3回服用(合間にマヌカハニーを併用)したせいか、「ガラスがささったようなノドの痛み」からは逃れられています。

◆3日目、39.5度、ノドは扁桃腺ではなく、食道が腫れている感じです。
 脳がやられてはいけないので氷枕をしています。
 咳と痰がひどく、再度「小柴胡湯加桔梗石膏」を引き続き服用、ポカリスエットがなんとか飲める程度です。なぜか眼球が痛い。。。
 あさイチで電話をかけまくり、夕方の医療機関の予約が取れ、23時ごろ抗原検査・PCRともに「陽性」が確定しました。
 下記の処方薬を同時に処方してもらい、②③④のみ服用しました。
 ①カロナール(200mgと500mg) :解熱・鎮痛
 ②カルボシステイン錠500mg   :痰をでやすくする
 ③アンブロキソール塩酸塩錠15mg:痰をでやすくする
 ④トラネキサム酸錠500mg:のどの痛みや炎症を緩和する
 ⑤ロメフロン点眼液:目を殺菌する
 何も食べていないのに下痢がひどく、深緑色、臭いは漢方くさいです。

◆4日目、午前中は39.5度で再度「小柴胡湯加桔梗石膏」と②③④を服用。
 保健所からSMSが来て、「HER-SYS」に体温と血中酸素度を入力するよう指示がありました。
 体温計とパルスオキシメーターは自前で用意していたので早速入力しました。
 48歳・高血圧・高齢者地域在住等の理由でホテル療養を選択し、午後4時に迎えの車にきていただき、中之島のホテルに入りました。
 着いた当初は38.2度、夜には最終的に37度まで下がりました。
 血中酸素濃度も97~98で安定するようになりました。
 咳・痰・下痢はひどいままです。

◆5日目、ホテルでは毎朝8時と夕方4時の検温と血中酸素度の計測が義務付けられます。
 朝は36.6度の平熱、夕方は37度の微熱でした。
 咳・痰・下痢は相変わらずの状態です。
 食欲はなく、発症から何も食べていないため、医師の診察を勧められ点滴を受けました。

◆6日目、朝36.5度、夕方36.7度
 咳・痰・下痢は相変わらずの状態です。
 コロナのせいで外気温が体感で判断できなくなり、暑いのか寒いのかわかりません。
 37度+αの微熱が出たり下がったりととてもしんどく、議会中継を聞きながらダウンを着てずっと横になっています。
 さすがにお腹が空いてきたのですが、配給の弁当を食べる元気はなく、UberEatsで薬膳粥を取り寄せて昼夜と同じお粥をいただきました。

◆7日目、朝36.2度、夕方36.7度
 咳・痰・下痢は相変わらずの状態です。
 座って資料を見ながら議会中継を聞けるようになりました。
 昼と夜、配給の弁当を食べることができました。
 久しぶりの外食(普通のお弁当)なのですが、非常に塩辛いと感じました。

◆8日目、朝37.3度、夕方36.8度
 咳・痰は相変わらずですが、下痢の症状は治まりました。
 治ったかなと思ったら37度台が出たり下がったりしています。
 咳と痰は相変わらずひどいのですが、ノドの痛みはほぼなくなりました。
 とにかくびっくりするくらい眠っています。
 目が覚めたらなるべく机に座ってオンライン学習をしたり、読書をするようにしていますが、すぐ疲れが出てしばらく横になって、起きての繰り返しです。

◆9日目、朝36.6度の平熱、夕方36.7度
 日中ときどき37度になるときもありますが、ほぼ体調は戻った感じがします。
 初めて朝昼晩と配給食をいただきました。
 かなり痩せています(-3kg)。
 このまま何もなければ明日、退所となります。

◆10日目、朝36.4度で平熱だったので、15時に退所が決定したと看護師さんから連絡がありました。
 15時に1Fフロアにて保険証を提示し、解錠されて外に出て、梅田まで歩いて電車で帰りました。
 10日間運動をしていないので、中之島から梅田まで歩くだけで結構疲れました。
 相変わらず外気温が良くわからず、汗をかいているので暑いんだろうな、といった感じでした。

◆11日目と12日目、37度付近の微熱が出たり下がったりしています。
 食欲はあまりなく、ずっと寝ている状態です。
 12日目の夕方ごろに「あ、治ったかな?」という実感がありました。

◆13日目、鼻声と痰がありますが、ほぼ復調しました。

【コロナの感想】
 急激な高熱が4日間続くのはかなりきついです。しかしどなたに伺ってもきっちり4日で熱は下がるようでした。
 当初は肺炎を起こしていたかもしれませんが、ホテルの巡回診察ではレントゲンは取れないので、中等症もしくは重症化して病院に入院とならない限り、肺がどういう状態かはわかりません。

 あくまで個人的な感想なのですが「小柴胡湯加桔梗石膏」とマヌカハニーが効いたのかも、と思います。噂に聞いていたノドの痛みはそれほど辛くありませんでした。
 インフルエンザのような関節痛もなく、氷枕で高熱さえ凌げば何とか耐えられる、といった感じでした。

 ただ療養期間が明けても、相変わらず外気温が良くわからず、微熱が出たり頭痛がしたりと何かすっきりしません。
 周りの経験者に聞くと、これに倦怠感や味覚障害等が加わるそうですが、私の場合はそれはないようでした。

【コロナへの備え(あくまで私個人の主観です)】
●ポカリスエットなど清涼飲料水等を少なくとも4リットル(意外と飲めないです)
●氷枕×2(いざとなれば腋に挟んで強制的に熱を下げるのありかもしれません)
「小柴胡湯加桔梗石膏」(←処方箋が必要だと思いますが、ネットでも買えます)
●マヌカハニー
●ウィダーinゼリーなど、ゼリー状の栄養補給剤
●コロナ対応の医療保険への加入
●いざというときのための医療機関の連絡先一覧(まさか自分がつくった一覧をみずから利用することになろうとは。。。?)


【ホテル療養について】
●高血圧や肥満等なんらかの基礎疾患がある方は医療機関で陽性が確定した後、万が一に備えて(コロナは容体が急変するため)、ホテル療養される方が看護師さんがついてくださるので安心かと思います。

●医療機関での陽性確定後、保健所から連絡がない場合などは「0570-055221」に電話をすると、24時間対応でホテルを手配してくださいます。
 ホテルの指定の連絡が来たら、送迎の会社から「〇〇時に▽▽のご自宅に伺います」と連絡があります。

●ホテルによっては備品が異なるので、事前に保健所からホテル名を指定されますので、「大阪府 ホテル療養 しおり」とGoogle検索して、持参するものを確認してください。
(私の宿泊したホテルの1Fには清涼飲料水、ミネラルウォーター、ドライヤー、替えシーツ、ゴミ袋、ボディシャンプー等が備え付けてありました。また洗濯機と衣類乾燥機も無料なのですが、いったん300円入れなければならないため、コインと洗剤の準備が必要でした。)

●体温計やパルスオキシメーターはホテルで貸し出ししてもらえます。

●ホテルには医師による巡回診察があるので、希望用紙を提出すると、保険証の提示だけで無料で診察・処置を受けられます。

●キャッシュレス決済が前提ですが、自分でUberEatsで食べ物を注文することができます(配達員と直接会えないため現金決済は不可)。

●その他必要なものがあれば、ご家族などがご持参いただければホテルを通して受け渡しが可能です(大きさ指定アリ。ただしお酒やタバコは厳禁です)

●ホテルにはFreeWi-Fiが準備されていたので、契約ギガ数が気になる方は安心です。私は仕事用のパソコンを持って行っていたため、セキュリティの関係上FreeWi-Fiは使わず、スマホのテザリングデータシェアを使っていました。

●退所時に忘れ物は厳禁です。まとめて廃棄されてしまうそうです。

ホテル1Fに備え付けの備品。自由に部屋にもちかえることができます。
食欲がなく、4日ほど何も食べていなかったので点滴をしていただきました。
いきなり弁当というのが大変だったので、初日はUberで薬膳粥を取り寄せました。
朝食の一例。ごはんのときもあるが、パン食のときもあります。
多分夕食のお弁当。入所時に「普通・大盛」「肉・魚」が選べます。写真は「普通盛り」です。
この棚にお弁当が並べられます。スープやみそ汁もあり、ゼリーはすぐなくなります。
私が宿泊療養したお部屋。とても綺麗なビジネスホテルです。
ロビーには血圧計もあります。3kg痩せたので上は改善しましたが、下がいまひとつです。

今回は、発症した日が議会直前という最悪のタイミングでした。
すでに質問も準備しており、市部局との交渉も重ねていたので、どうしても質問がしたくてコロナを隠して出席しようか、とまで考えました。

しかし議会にはコロナに罹患したときのルールが定められており、会派の幹事長を務める私が率先してそれを破ることは許されません。まして市役所内でクラスターでも発生させてしまったらそれこそ行政サービスを滞らせてしまうことになり、自分のエゴ以外の何物でもなくなってしまいます。

手洗いやうがい等を徹底していたつもりですが、やはり人間である以上ウイルスに負けることもあると今回は諦め、また復帰してから一生懸命がんばらせていただくことにしました。

市民の皆さまには議会を欠席することになり本当に申し訳ない気持ちです。
今後なお一層努力精進してまいりますので、引き続きどうぞご指導のほどよろしくお願い申し上げます。