大阪のコロナの状況-茨木市では250人を突破(住民投票の影響はないのか?)

みなさま、こんばんは。茨木市議会議員のいなばみちのぶです。

大阪ではコロナ感染者が急増しています。
茨木市でも感染が確認された方は累計253名になり、下記の表で月別1日平均でみると、過去2番目の勢いで拡大中です。
今後さらなる警戒と対策を万全にお願いいたします。

亡くなられた方に心よりお悔やみ申し上げるとともに、罹患された方の1日も早いご快復をお祈りしています。

さて吉村知事は11日、「第3波が生じている」(https://news.yahoo.co.jp/articles/5624ac8ff289f2777acf2722810c8d9c934b0d47)と語りましたが、特に住民投票に言及した記事は見当たりませんでした。

大阪では去る10月11日から11月1日まで「大阪市の廃止し、特別区設置することを問う住民投票」が実施されました。

このコロナ禍の中で、なぜこのような不要不急の住民投票を実施したのかということですが、
いろんな方が言及しておられるように、

①住民投票に勝つためには公明党の協力が不可欠
②反対であった公明党を翻意させるには、衆議院議員選挙で公明党が候補者を立てている選挙区(特に3区が重要)に「維新の強力な対抗馬を立てる」と脅すことが有効
③この脅しが効力を持つのは衆議院議員解散総選挙までの期間
④安倍総理(当時)の辞任が噂され、衆議院解散が10月~年内と予測されていた

ことから11月1日に実施する必要があった、というのが政治関係者の見方です。
また私個人としてもこの住民投票は「きわめて政治的な都合」で実施されたのではないか、と感じています。

そして大阪でのコロナ拡大についてです。

私は大阪の感染急拡大は住民投票の実施の影響が大きかったと考えています。

といいますのも、いったん住民投票が始まってしまったからには、大阪維新の会は総力をあげて賛成運動を展開せざるを得ません。
またそれは反対している各政党や市民団体も同じことです。

私も船場あたりで大阪維新の会の音喜多参議院議員(東京)を見かけましたが、おそらくお互い全国に呼び掛け、応援部隊を募ったはずです。

GoToキャンペーンの是非はさておき、この住民投票の実施は少なくとも通常以上の府県をまたぐ移動を誘発したと思います。

これが果たして大阪のコロナ感染拡大に影響を与えなかったでしょうか?
そんなことはあり得ないと思います。

そこで、大阪と東京の1日ごとの陽性者数をカウントして、月ごとの1日平均感染者数を比較したものを作ってみたのが下の表です。

大阪の1日あたりの平均感染者数は9~10月では落ち着きを見せ始めていましたが、11月のまだ前半なのに、一気に倍増以上に伸びました。

確かに東京も増えており、全国的には第3波が来ているのかもしれませんが、こうしてファクトチェックをして、平均を見ればわかるように大阪は急増です。

これには何らかの原因があるはず、と考えるのが普通ではないでしょうか。
その原因の大きなひとつが、私は「住民投票の実施」ではないか、と考えているわけです。

こう記事を書くとコメント欄が「デマだ!」というコメントで荒れる(サーバー攻撃を受けたのでコメントできないようにしてありますが?)のが通常ですので、
もうちょっと追及してみましょう。

まず、縦長になって恐縮ですが、9月1日から11月11日までの大阪の陽性者数の一覧を載せます。

前月同期間比較をすると、
9月11日~10月10日の感染者数は1785人で1日平均は60人、

住民投票が始まった
10月11日~11月11日(こちらは1日多いですが)の感染者数が3267人で1日平均が102人。

あきらかに増えています。

またコロナには通常、1~14日間の潜伏期間があると言われています(https://www.clinicfor.life/articles/covid-053/)。

10月11日からしばらくは50人程度の感染者の日が続きますが、
だいたい10日経ったあたりから数値がおかしくなりはじめます。
住民投票開始日から感染者急増の時期と、潜伏期間がほぼピッタリ一致するのはなぜでしょうか。

さらにはサムネイル画像をみていただいたらわかるように、
1月から10月まで、1日平均の「検査数」が1度も2000を超える月はなかったのに、11月に入ってから急に検査を拡大し、2100を突破しています。
しかも1日平均500件増って。。。

当初「PCR検査をなかなかしてもらえない」という話があり、保健所や医療機関のキャパオーバーという話があり、
茨木市もコロナ対応コールセンターを開設したり保健所に保健師を派遣したりして業務負担の軽減に協力し、
10月21日からはドライブスルー式のPCR検査センターを市独自で開設するなど、市民の皆さまの健康をお守りするために手を打ってきました。

この効果が出始めている、というのであれば嬉しいのですが、もし「住民投票が終わったからそろそろ拡充するか」という姿勢であったならば、非常に悲しいことだと思います。

ほかにも色々推測することはできますが、いずれにしても今回の住民投票は「不要不急」であり、単に「政治的都合」で実施されたもので、
少なからず大阪の皆さまのご健康と生命に影響があったものと私は考えています。

吉村知事と松井市長におかれましては、これからは不要不急の政争はやめ、政治の本質に立ち返り、府民・市民の「生命と財産を守る」政治を展開していただけるようお願いしたいと思います。
また私も茨木市においてそれが徹底されるよう、しっかりと働きかけていきたいと思います。

引き続き、ご指導・ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

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