こんばんは。茨木市議会議員のいなばみちのぶです。
少し更新に日が空いてしまいました。申し訳ございません。
さて最近、私のよく存じ上げている方でお二人、コロナに感染されました。
お一人は中等症、もう一人は重症になり、いずれも現在は快復されています。
今回は中等症になられた方に、
①症状と時系列
②保健所等の対応
③その他
についてお話を伺うことができました(以下、Aさんとします)。
まず最初にコロナが発症した場合の分類について、厚生労働省のホームページに載っている「診療の手引き」で確認しておきます。
Aさんは飽和酸素度が一時期88まで低下したため、中等症Ⅱに該当すると思われます。
Aさんは30代前半の会社員の男性で、基礎疾患もなく体も鍛えている健康な方です。
なお、感染経路は不明とのことです。
まず時系列と症状ですが、
4月13日 カラ咳
14日 咳が増える
15日 咳はおさまったが37℃の発熱
16日 38.5℃で強烈な倦怠感、発話困難
コールセンターに電話、紹介先の病院に自分で予約しPCR検査
17日 38℃後半 陽性判明 自宅療養 猛烈な咳、下痢(血が混じる)
猛烈な倦怠感と高熱で3時間おきに目が覚める
パルスオキシメーター到着
18日 37.5℃ 酸素度95~88 HER-SYS入力開始
19日 37.6℃ 酸素度94
20日 37.3℃ 酸素度97~94
咳、胸の痛み、倦怠感 ホテル療養決定・移動
21日 36.9℃ 酸素度96 ホテル療養開始 咳、胸の痛み、倦怠感
22日 36.3℃ 酸素度97
平熱に戻る 固形物を食べられるようになる
23日 36.4℃ 酸素度96
24日 36.3℃ 酸素度97
症状が軽快してきたことを実感 入浴できるようになる
25日 36.4℃ 酸素度98
26日 36.3℃ 酸素度99
27日 36.2℃ 酸素度99
PCR検査等は無しでホテルを退所 制限解除 公共交通機関で帰宅
※体温や酸素度の数値についてはある一点の記録なので日中で上下があります
※胸の痛みについてはミシミシ痛むという感じで、深呼吸はできないそうです
ということでした。
他の罹患経験者が語っているように、発熱が数日続くというのと「床から離れるのもしんどい」くらいの猛烈な倦怠感は共通しているようです。
なお、腋に氷を挟むなどの解熱行為は行っていない、とのことでした。
次に保健所等の対応です。
【体調が悪化したとき】
体調が悪化し、コールセンターに電話すると、発熱外来を4つほど紹介してくれ「自分で予約を」とのことです(府コールセンターも同様の対応)。
ちなみに茨木市内の発熱外来のある医療機関は公表されているので、結局のところここを紹介されるため、直接病院に電話した方がしんどい中で手間がひとつ減ると思います(画像が小さくてすみません)。
【PCR検査と処方薬】
Aさんは自分で電話をかけて午後4時に大池の須藤耳鼻咽喉科で受診(朝かけたけど空いている時間が4時だったとのこと)。
綿棒を1分くらい咥えて検査。検査結果は翌日。基本的にメールで連絡があるようです。
Aさんは咳がひどいのでせき止めを処方していただいたとのことですが、
このせき止め薬のクスリ代については陽性判明が翌日であったため、自己負担となったそうです。
この時点で、何も喉を通らないほどの状態だったそうです。
【パルスオキシメーターと支援物資】
17日の12時に陽性判明と発熱外来から連絡があり、保健所がそのことを把握。パルスオキシメーターが到着し、その後、夜になって保健所から連絡が入る。
翌18日に支援物資(茨木市独自のものも含め)の案内も一緒に届く。
配達は業者で、玄関の外に置いていってくれるそうです。
ちなみにパルスオキシメーターは酸素度を測る機械で、指に挟んで使用します。
私も個人的に購入し、毎日計測するようにしています。
どこのメーカーのものがきたのかまでは聞いていませんが、私はドリテックという会社のものをつかっています。
※海外製品でもっと安いものもたくさんありますが、医療関係なのでなるべく信用できるメーカーが良いと思います。
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それから自宅療養の方向けに、申し込みをすると食料品パックと生活用品パックが翌朝届きます。
ただAさんはこの時点で水分すら喉を通らない状態だったため、箱を開けることなくホテルへ移動となりました。
基本的にAさんレベルの方は入院、悪くてホテル療養ですので、この食料パックは自宅療養できる比較的症状の軽い方向けだと思います。
それから茨木市独自サービスとして、買い物代行サービスもあります。
※往復1時間程度で、商品代は自己負担です
<追記>
その後、茨木市はご利用者様からいただいたお声を受けて、例えばゼリー状の栄養補給補助食品を加えたり、セットの中身をその都度工夫しています(商品の入荷状況もあり、必ずしも中身が一定とは限りません)。
理想を言えば、お一人おひとりのご体調に合わせて中身をアレンジしていくのが良いと思うのですが、コロナに罹患された方々の症状は本当に百人百様ですので、あらかじめそれをそろえておくことは困難です。
また「中等症までは自宅療養」というお話もありましたが、発熱や息苦しさなどそれぞれの方のご体調にあわせた食品となると、それこそ不可能に近い話となってしまいます。
そのため、前述しましたように、茨木市には市独自の「買い物代行サービス」がついています。
これは商品代はご本人様の負担になりますが、手数料等は無料で買い出しに行っていただけるサービスで、ご本人様の要望に極力あったものを買ってきてくださいます。
これでしたらお一人おひとりにマッチしたものを届けていただけるので、より有効な施策ではないかと思います。
「買い物代行サービス」につきましては、特に一人暮らしの方々から「とてもありがたかった」というお声を頂いているようですので、(そうならないように願っていますが)もしご自宅で療養ということになりましたら、こうしたサービスのご利用も検討いただければと思います。
【ホテル移動から療養生活】
ホテル療養が決定して、黒塗りのハイエースが迎えにきて、新大阪のホテルへ搬送。
この時点で何も食べられていないため、体重はマイナス5kg。
運転席とは完全に遮断されており、途中、吹田でおふたりの患者さんが乗り込んでこられたそうです。
車内ではぐったりとして会話などをする余裕はお互いになかったとのことです。
ホテル到着後、看護師の問診があり症状を訴えるとカロリーメイトのゼリー3本とOS-1(経口補水液)、冷えピタ1箱をくれ、今後の食事タイプを揚げ物や肉中心の洋食ベースか、魚や煮物中心の和食ベースが選ぶ。
Aさんは和食ベースを選択し、朝昼夕の食事はだいたいこんな感じだったとのことでした。
一時期、配給される食事があまりに脂っこいものや偏ったもので批判があったことが影響したのか、Aさん曰くなかなか美味しかったそうです。
あと大阪のコロナ追跡システムに登録したら、U-NEXTの動画見放題サービスが利用できるようです。
これも無症状や軽症の方向けだと思いますが。。。
あと1日2回、看護師さんから内線で容態チェックの連絡が入ります。
【快復から退所まで】
入所2日目(発症10日目)には平熱に戻り、1週間ぶりに固形物が喉を通るように。
HER-SYSに毎日数値を入力していて、保健所はそれを見ていて「熱も下がって酸素度も95を超えているので症状軽快日として72時間後に退所されますか?」との電話があったそうです。
Aさんは咳が続いており、胸も痛かったのでまだ無理だと伝えると、また3日後に電話しますと言われたとのことです。
その翌日から本当に快復してきて、3日後に無事退所となったとのこと。
ただ退所時にはPCR検査はなく、行動制限が解除され公共交通機関での帰宅となったので、本当にウイルスが死滅しているのかどうか、かなり不安だったということでした。
【茨木保健所の対応について】
結論からいうと、茨木保健所は頑張っていただいているもののキャパオーバーに陥っているのではないか、ということでした。
その理由は、
①17日の12時に須藤耳鼻咽喉科から陽性判明の連絡がきた後、夜間に保健所から携帯に連絡が入る
②18日に自宅療養中なのに、「ホテル療養中ですよね?」と事実誤認の連絡が2度入る
③HER-SYSに「息苦しさあり」「倦怠感あり」「食事困難あり」等書いているにもかかわらず、「軽快されたようですので退所されますか?」と連絡が入る
などです。
特に③に関しては、おそらく体温と飽和酸素度だけを見ているのではないか、と思われます。
あと初期段階で保健所から連絡があったとき、息苦しさなどの症状を訴えても特に対応はなかったとのこと(対応しないのではなく、対応の仕様がないのだと思われる)で、こうした症状については保健所ではなく、医療機関か医療従事者に相談していただく方が良いかと思われます。
ちなみにホテル療養では治療薬の投与はまったくなく、中等症Ⅱ段階まで進んでいたAさんは自力で快復されたとのことでした。
現在、目立った後遺症等もなく、私もホッとしています。
おそらく年齢的・体力的なものもあるのだと思いますが、Aさんお症状からしてもっと年齢が上の方であれば間違いなく入院だったと思います。
その点、入院とホテル療養・自宅療養にわかれる保健所の基準については是非教えていただきたいと思います。
私も3月議会で「茨木保健所に茨木市雇用の保健師を応援派遣するように」と要請しましたが、毎日茨木市だけで平均30人近くの陽性者が出ているため、保健所としては本当に業務が回らないのだと思います(摂津市や島本町も管轄しているため)。
ですので茨木保健所に苦情の電話を掛けたり責めたりすることは、どうかなさらないようお願いします。
簡単な質問であれば24時間対応の大阪府コールセンター(電話:0570-012-336 FAX:06-6641-0072)や、明るい時間であれば茨木市コールセンター(電話:0570-012-336 FAX:06-6641-0072)にお電話いただければと思います。
大阪では毎日とんでもない数の重症者と死亡者が報告されています。
どうか第4波が通り過ぎるまで不要不急の外出は控え、マスク着用・てあらい・うがいの徹底など感染予防策の徹底をお願いいたします。
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