茨木市がコロナのドライブスルー検査施設を設置します(大阪府のコロナ検査数と陽性者数を集計しました)

こんばんは。茨木市議会議員のいなばみちのぶです。

本日の一般質疑でも何人かの議員が触れておられましたが、
茨木市がついに「ドライブスルー検査施設」を設置するとの報告がありました。

これは医師会等との連携で実現したもので、感染拡大防止のために完全予約制・保険適用で車から降りずに行うドライブスルー式。

これまで、私を含め多くの市民の方々や議員が熱望してきたこの施設。
当初から大阪府は取り組みスピードが遅く、私も府議会議員を通じて大阪府に「茨木保健所のPCR検査の件数を増やして!」と何度も要望してきたものです。

茨木市が実施するドライブスルー検査の何がいいかというと、
「茨木保健所の判断を介さず」かかりつけ医からダイレクトに検査を受けることができるという点です。
※茨木保健所は大阪府の管轄のため大阪府の指揮に従います
したがって、いままでよくあった「保健所に検査を断られた」という現象がこの施設では発生しなくなるのです。

スタートは週3日で1日あたりの検査数は限られています。
ただこれも医師会との連携や状況の変化に応じて、今後は拡大していくことが考えられますので、私もしっかりとそこを求めてまいります。

それから本日の一般質疑で明らかになったこと。
①新型コロナウイルス感染症の致死率は現在2%(季節性インフルエンザは0.1%、スペイン風邪は1.63%)
②8月の茨木保健所への相談件数は1600件、うちPCR検査が必要と指摘された件数(=PCR検査を実施した件数)は1500件
 ※この数値を茨木市が発表するのは初めてのことです
③茨木保健所の保健師数は20人前後、茨木市は52人。
④茨木市が独自に設置したコールセンターへの相談件数は4477件(3月からの累計)、うち4割が体調不良による相談

私からは主に

1.新型コロナウイルス感染症は尋常ではない病なのでそこをしっかり認識して対応してもらうこと
2.茨木保健所に積極的に支援を申し出て、保健所のコロナへの対応キャパシティの向上を支えること
3.「茨木市新型インフルエンザ等対策行動計画」に「対策の決定のプロセスや対策の理由、対策の実施主体を詳細にわかりやすく、できる限り速やかに情報提供する」と書いてあるように、茨木市民の皆さまが、必要な情報に辿り着きやすいように情報発信について工夫すること

を強く要望しました。

また他には、
▶茨木市社会福祉協議会の事業再編に伴う人員整理について、転職を希望される方がすべて就職できるように力を尽くすこと
▶オンライン授業においては、不登校の児童・生徒さん等にも有効なので、構築が大変なのはよく理解しているが、なるべく早期に形にすること
を要望しました。

ただ本日の議会答弁の中で、すごく不安になったのは、「今後、第3波というか、コロナが勢いを盛り返してきたとき、茨木市は何の基準をもって対応のギアを上げるのか」という質問に対して、

「大阪府が策定した感染拡大・終息状況を判断するための独自指標『大阪モデル』が一定の基準になうものと考えております。
と市が答弁したことです。

お、大阪モデルが基準?!
5月5日に発表され、一番最初に吉村知事が「自信を持っている」と胸を張り、同時に府専門家会議の座長を務める朝野和典大阪大教授が「サイエンスとしての正確性には自信がない」と述べ、「どっちやねん!」という声があった大阪モデル。

それから何度も基準が緩和され、赤信号がほぼ未来永劫点灯しないモデルと化したのは皆さまご存知の通りです。

こんないい加減なものを基準にしてるのか。。。大丈夫か茨木市。。。

これも茨木市が一般市であり、大阪府に医療をはじめ様々な権限を握られているが故の悲哀なのでしょう。

改めて、「茨木市を政令指定都市にして、大阪府の束縛から脱出しなければならない」という思いを強くした1日でした。

※大阪府の1月からのコロナ検査数&陽性者数をまとめてみました。
(↓7日間以内であれば、こちらからダウンロードできます↓)
https://14.gigafile.nu/0912-36507a1a256ead099255c1f7e730b7d1

———※ここからはこの間の大阪府のコロナ対応について苦言を書いておりますので、批判をみたくない方はここから下は読まないようにしてください。——–

ひとつ苦言を呈しておきますが、年初、大阪府はコロナの危険性をまったく認識していませんでした(あるいは知っていたがあえて無視していた)。


日本中で感染者が次々と確認される中、信じられないことに、「インバウンド日本一」を誇っていた大阪府は、2月26日まで感染者はたった1人だと発表してきました。
保健所に問い合わせても検査をしてもらえない、というSNSが相次ぐ中、
それを指摘したTwitter民に対して、なぜか松井市長が2月24日に「大阪はPCR検査はしっかり行っている。デマはやめろ!」と叱りつけています。
デマ。。。?

本当にしっかり検査をやっていたかどうか、ファクトチェックのため大阪府発表の資料を確認してみました。
(今は2/28以前の検査数は見えなくしてあるようですが、私は旧データを保存していました)

大阪府発表資料には、コロナの陽性者数はエクセルデータであげてあるのですが、よほど知られたくないのか、検査件数(PCR+抗原検査)は画面の棒グラフでしかアップロードされていません。
そのため、ダウンロードしていただいたデータは検査数は、1日ずつ画面で確認し、自分の手でエクセルにベタ打ちする以外にありませんでした。(もし数字が若干ずれていたら申し訳ありません)

あらためでデータを見てみると、検査件数はなんと2月26日までにゼロ行進の日や1ケタの日が合計23日もあります。
そりゃ陽性者は見つからんはずだ。。。
そして2人目が見つかった26日、27日から隠し切れないと踏んだのか、急に検査数を増やします。陽性率に至っては惨憺たる状況。
もっと早期に検査体制を構築していれば、全国への広がりも防げたのかもしれないと思うと、とても悔しい思いです。
結局、どちらがデマだったのでしょうか。

ではこの間、大阪府は何をしていたのでしょうか。
実は以前に、年初、大阪府は和歌山のコロナ患者のPCR検査のお手伝いをしていたという記事をみかけました。
※この点については、ファクトチェックをしている最中なので、事実が判明したらご報告いたします。

もしこれが本当であれば、怒りを通り越して喜劇です。
大阪維新の会のインバウンド政策で外国人観光客が街に溢れていた大阪こそ、感染源としての危険度が高いことは誰にでもわかりそうなものです。
税金を頂いている大阪府民の生命をそっちのけにして、他県の患者さまの検査を一生懸命やっていたのであれば、いったい誰から税金をいただいて仕事をしているのか、ということになります。

その結果、和歌山県はコロナの2回も封じ込めに成功し、大阪府は失敗続きで府内に休業要請を行うという事態に陥りました。
さらには看板政策のインバウンドは激減、観光業に投資していた会社やホテルが次々に倒産するという悲劇を招きました。

残念ながら当分の間、大阪にインバウンドが戻ってくることはないと思います。
大阪だけでなく、日本そのものにインバウンドでの復活の目はないのではないでしょうか。
とすると、何のために観光客目的のカジノや万博をやるの?ということですが。。。

あくまで結果論ですが、このような脆くはかない経済政策で投資を煽り、多くの方々が損害を被ったのにもかかわらず、当のリーダーには一向に反省の色が見られず、不要不急の都構想住民投票に何十億も費やそうとしておられます。


この姿を見て、有権者の皆さまは何と思われるのでしょうか。
まだ何か維新の会から玉手箱が出てくるのではないか、と脆くはかない期待しておられるのでしょうか。。。
個人的にはそんなお金に余裕があるのであれば、人工呼吸器を買ったり、保険料を下げたり、ボコボコの府道を整備してくれ!と思います。

長くなりましたが、今日はここまでに致します。

また皆さまに有用なデータを集めてUPしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

#コロナ #PCR検査 #ドライブスルー検査 #茨木市議会 #茨木市議会議員 #茨木保健所 #茨木市を政令指定都市に #都構想 #住民投票