【集計データ公表】8月31日

茨木市議会議員のいなばみちのぶです。
8月も最後となりました。
コロナは相変わらず猛威を振るっていますが、「1人の感染者が何人に伝染すか」という指標である実効再生産数は、ここ数日間落ち着きを見せ始めています。
ただ大阪は入院調整中の方が3000人以上いるなど、実態は医療崩壊を起こしているのではないかと思います。

「入院・療養状況」については下段の「運用率」が大切な数値です。
 ※上段の確保数は新たな医療従事者を集めないと稼働できないベッドを含む数字なので、あてにしてはいけません。

重症化患者が毎日20人程度報告されており、重症病床のひっ迫は明らかです。
また軽症・中等症病床も、入院等調整中の方が3400人もおられることを考えれば、実質ほぼ満床なのだと思います。

宿泊療養施設に関しては運用率55%だから空いているのだろうと思いきや、
人の入れ替え時に消毒等の作業時間が必要とのことで、実際は60%稼働が限界ラインとのことですので、こちらもほぼ満室ということなのではないでしょうか。
のんきに池田市長選挙の応援にお出かけされていたようですが、えらい余裕ですね知事。。。

吉村知事は「野戦病院を作る」と言い出しましたが、医師や看護師が急に確保できるわけもなく、
運用病床の「重症病床+軽症中等症病床+宿泊療養施設」の合計がバーン!と伸びることを期待しているのですが、実際はどうなるのでしょうか。

太陽の塔のライトアップに始まり、休業支援金の支給遅れや拙速な緊急事態宣言解除で感染爆発など、コロナ対策でまともな成功実績がほとんどない大阪だけに心配しています。

さて愚痴はこの辺にして、大阪の全体状況からみてみます。

人口比はその市の人口に対する感染者数の割合ですが、
松井一郎市長率いる大阪市は壊滅的な状況です。
慶応義塾大学の調査ではコロナ対応で大阪は全国最下位という調査がでました。
https://ryukyushimpo.jp/style/article/entry-1339168.html?fbclid=IwAR0x2QlwWY51J7Wsr3co5fi6UNI3Ntc9WWeVc-xRvsrHPwQ_HWGZ_4nrwgs


興味深いのは、竹中平蔵氏が所長を務める都市戦略研究所という会社が調査をすると、「大阪市がランキング1位」とかになるところです。

コロナの死亡者は全国トップ、自宅死も人口比で全国の頂点を極めている大阪で、他市の倍以上の感染者を出している大阪市の、何の「都市力」が全国1位なのか。。。市民の命や健康を守れない市が、、、とちょっと理解に苦しんでいます。

ちなみに同じく竹中平蔵氏率いるパソナは、大阪府から営業時間短縮協力金の支給業務を、確か20億円以上で受託しているようですね。
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2108/27/news120.html#:~:text=1%2F3%20%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8%EF%BC%89,-2021%E5%B9%B408&text=%E6%A3%AE%E8%A8%98%E5%BF%B5%E8%B2%A1%E5%9B%A3%E9%83%BD%E5%B8%82%E6%88%A6%E7%95%A5,1%E4%BD%8D%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%80%82

あとで我が茨木市の状況を見ますが、正直、異常な多さです。
大阪府が情報公開をしないので確認する術がないのですが、
茨木市の感染者の多くが大阪市内で感染されているのではないかと不安に感じています。

次に大阪府の第5波の状況です。

それぞれの表には実際の統計と細かい数値にズレが生じている場合があります。それは例えば数値発表時に「調査中」となっているものは後から追記修正されないことや、過去の死亡者の一括計上や訂正などが入ったところを全部が全部追い切れていないことによるものです。しかしながら大勢を把握するには、ほぼ影響がないくらいの誤差なので、私としてはあまり気にしていません。正しい数字が必要な方は、大阪府の特設サイトや東洋経済のサイトから採取をお願いします。

第4波と比べると違いは明らかです。

これはワクチン効果だと言えるのではないかと思います。

一方で、ワクチンは「重症化を防ぐ」効果があることから、コロナに罹患しても発症せず(これは良いことですが)、気づかないまま動き回って感染を拡げている可能性もあります。
一長一短、というところなのでしょうか。

また緊急事態宣言による人流抑制の効果なのかな?と思いましたが、
次の表を見る限り、大阪府民の皆さまの努力の跡が見られるものの、それほど抑制はできていないような気がするので、ワクチン効果だと思うことにしています。


ちなみに私はまだワクチンを打っていません。
茨木市でもワクチンを希望しながらまだ接種できていない方がたくさんおられます。
私としてはそのような方々が全部打ち終わり、ワクチンが余りだした、、、という段階になってから、また改めて考えようと思っています。

かといって無為無策で過ごすというわけにもいかないので、
マスクは9月いっぱいまで、JN95というサージカルマスクに変更しました。
(ご参考まで)

JN95 マスク 日本製 【サージカルマスク マスク JN95 日本製 使い捨て 日本製 不織布 3D立体型 BFE99.9% PFE99.9% VFE99.9% スタイリッシュデザイン N95マスク同等 医療用クラス】
価格:2400円(税込、送料無料) (2021/8/31時点)楽天で購入

空気感染がささやかれる中で、もはや遮蔽性に劣るウレタンマスクはほぼ無意味だと思います。最低でも不織布マスク、できたら2枚重ねなど、これまで以上の対策が求めらるのではないでしょうか。

話を戻します。

次に大阪の年代別の感染状況を見ていきましょう。

10代のみならず、50代まで急速に広がっています。
第5波はわずか72日で第4波を突破し、事前に予想されたように第4波の倍のスピードで拡大しました。
大阪府のコロナ会議では1.5倍と言っていましたが、1.5倍でも医療崩壊を引き起こす可能性大と言っていたので、まさに的中したというところです。

子どものいのちと健康をいかに守っていくか。
これは政治家はもちろんのこと、すべての大人に責任のあることです。

8月18日に大阪府から「学校運営については通常通りに」との要請がありました。
豊中市や高槻市などでは夏休み明けに通常登校を実施しています。

茨木市では福岡洋一市長が、10代20代への感染の急拡大を危険と判断し、
公立小中学校の分散登校を決断しました。
※決断が遅かったというお叱りを頂きましたが、40校近くの学校と調整するのは非常に大変なことなので、何卒お許しいただきますようお願いします。

分散登校は9月12日まで続きますが、状況によっては延期もあり得ます。
「学校が感染源」という識者もおられ、その意味ではご家族の健康と安全を守るためにも正しい判断だったと私は思っています。

皆さまもうっぷんがとても溜まっていることと存じますが、人が密集するところに出かけるなどは極力控えていただきますようお願いいたします。

さて、最後になりましたが茨木市の状況です。
これまでのピーク、4月の倍となる恐ろしいくらいの数字が出ています。

茨木市ではワクチン接種が高齢者の85%ほどに進み、
前述のデータを見ると感染が抑えられていてもおかしくないのですが、
おそらくこれは未接種の方の感染ではないかと思います。

ちなみに、茨木市ではワクチン接種体制はかなりしっかりと整えていると思います。
ただ、肝心のワクチンが入ってこないので接種が思うように進まない、ということです。
今日も、ワクチン入荷に合わせて新規予約の枠をオープンしました。
知り合いの方からは「ちゃんと取れました!」と連絡があり、ほっとしたところです。

ところで、裏技でもなんでもないのですが、茨木市のワクチン予約システム(https://www.city.ibaraki.osaka.jp/saigai/shingatacoronavirusinformation/shingatacoronavaccine/reservationsystem.html)から予約する際、

・同じ接種券番号を使って
・複数人が予約をした場合、
・全て上書きされて最後に予約された方のみ

が予約確定となるそうです。

例えばご家族など5人がかりで1人の接種券を用いて予約にチャレンジし、
そのうちの3人が予約に成功したとします。

その3人のうちの最後のひとりが予約した枠が正式な予約となる、ということです。
なんかわかりづらい説明ですね。。。?

要するに、1つの接種券番号で3つ予約したら重複予約になってしまい、
他の人が予約できなくなることから、1つの接種券番号でとれる予約枠は1つだけ、かつ一番最後の方が予約したものが確定分ですよ、ということです。

逆に考えると、予約のカレンダーが開いたとき、全て×がついていたとしても、
画面更新をすると△や◎が現れる可能性がある、ということじゃないかと思うのです。
まぁ可能性の問題ですから、あとは運しだいですが。。。

また話が逸れてしまった。
本題です。

若い方がワクチン接種を望んでおられると報道にもあります。
東京で予約なしでワクチン接種が受けられるところをつくって大いに沸きましたが、
実態を見てみると、ものすごい人が並んでワクチンが足りなくなり、密を作って徒労に終わっているということもあるようです。

結局ワクチン数が限られている以上、予約は必須だと思うのです。
それこそマイナンバーカードを用いた簡単なアプリを作って事前に抽選を行い、それでやればいいのに。。。と思ったり。

何でもやればいいというものではありませんね。

今回も長くなりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。

9月議会は2日からですが、もういい加減、大阪府に対しては、保健所を持っていない茨木市のような一般市や町村にも、個人情報保護云々言わずにちゃんと情報だせや!と思います。

情報もないのにどうやってコロナ対策せよと言うのか!

茨木保健所が茨木市の施設だと思っている市民の方も多く、
「あれは大阪府の施設で茨木市が手出しできないんですよ。。。」と言っても、
「同じ公務員やろ!」と言われてしまいます。
お気持ちはよくわかります。。。

プール検査の設備導入や、茨木市にはやって欲しいことがたくさんあります。
法律と権限の壁に阻まれることも多いですが、くじけず地道にやっていこうと思います。
今後とも応援、よろしくお願いいたします!