基礎疾患のある方が特に重症化しやすいのか?

みなさん、こんにちは。茨木市議会議員のいなばみちのぶです。

コロナに関しては、個人情報保護等の理由付けでデータがあまり一般に開示されていません。
そのためちょっと疑問をもったときにすぐに自分でデータを分析することができず非常に不自由しています。

大阪府もなぜこれだけデータを隠すのか。
せめて市町村にくらいきちんと伝達したらいいのにと思いますが(市町村が個人情報を外に漏らすわけがないので)、まぁ裏でこっそり渡していてくれることを期待したいと思います。

さてその限られたオープンデータからわかることはないか、、、と考えていたのですが、
コロナは「症状が出なければ怖くないただの風邪」という方もいらっしゃったなと。
では、どれくらいの方に症状がでて、どれくらいの方が「ただの風邪」で済むのだろうか、ということに関心を持ちました。

まず「症状が出る」ことについては、「軽症」と「重症」があります。
たとえ「軽症」と診断された方でも、非常に症状は重く、インフルエンザの3倍くらいつらいという経験者が報告があります。
https://www.youtube.com/watch?v=xuNb6-v1ErE
※余談ですが、テレ東のYouTubeチャンネルは面白いです

大阪府発表のデータ上、急変などのため「軽症」の分類のままお亡くなりになった方がいらっしゃるのかどうかわかりませんが、
仮に「軽症」の方は亡くならないとしたとしても、「軽症」で非常につらいのであれば、「重症化」したらどうなってしまうんだろう?と想像するのも恐ろしくなります。
(最近70歳以上・基礎疾患ありの方で私の身近な方が「重症化」され、無事快復されましたが「2日間意識がなかった」とおっしゃっておられましたので、また詳しいことをうかがってご報告したいと思います)

さて一般にコロナについては「基礎疾患のある方が危ない」と言われています。実際、どうなんでしょうか。

医学的な見解は別にあるものの、これは我々一般人にとっては人によって下記のようないくつかの捉え方があると思います。
①基礎疾患があると死亡リスクが高い
②基礎疾患があると重症化しやすい
③基礎疾患があるとコロナにかかりやすい

いま大阪府から公表されているデータだけ眺めてみると、以上の3点について、1対1のデータを追跡した分析ではないので正確ではありませんが、傾向くらいは掴めるのではないかと考えています。

さて①はわかりそうですが「死亡者の内訳で、基礎疾患がある方の割合が高いかどうか」ということになるかと思います。
②はどうか。。。「重症化患者の内訳で、基礎疾患がある方の割合が大きいかどうか」ということであればわかりそうです。
③は基礎疾患のある方の全体数がわからないと何とも言えないのでわかりません。
加えて、「第3波」と「第4波」ではそれぞれ違いがあるかどうか、などもわかるのではないかと考えました。

なお私が個人的に集計したデータは、大阪府HPで発表されているデータを手作業でエクセルに落として集計しました。
(ひょっとしたら多少の数字のずれがあるかもしれませんが、もし発見されましたらお手数ですがお声がけくださいませ?)
また11月16日から大阪府の発表方法が変わりました。
本来、大阪における第3波は都構想の住民投票に端を発しているため、10月11日ごろからカウントすべきですが、
それ以前の分については、日々の死亡者や重症者№を確認して、そこから個票を探しに行く、という作業をしなければならなかったため、第3波についてはとりあえず大阪の11月1日~2月28日の分だけ抽出してみました。

いきなり結論に行ってしまいますが、
第4波(3月1日~現在)においては、
①’ 死亡者の内訳では、基礎疾患がある方の割合が高い=「Yes」
②’ 重症化患者の内訳では、基礎疾患がある方の割合が高い=「No」
でした。

総数がまだ少ないので割合でみるのはあれですが、重症化された全336名のうち、基礎疾患がある方は4割以下でした。
第4波は変異株の影響が大きいと思われますが、30代の方も2人重症化されておられることを考えると、
変異株は基礎疾患が無い若い方でも重症化させるリスクがあるのではないか?と考えることができるではないでしょうか。

死亡者については基礎疾患がある方の割合が圧倒的に高くなりました。
しかし基礎疾患がない40代の方がお亡くなりになっていることに衝撃をうけました。
ご冥福を心からお祈りいたします。

「軽症」のまま死亡することはないと仮定して、基礎疾患が無い方が重症化しても生存率が高いかどうかについては、これらの重症化された方々のその後をトレースしないと何とも言えませんが、「たぶんある程度生存率は高い」のではないかと推察します。

では次に「第3波」のときはどうだったか。

第3波においては、
①’ 死亡者の内訳では、基礎疾患がある方の割合が高い=「Yes」
②’ 重症化患者の内訳では、基礎疾患がある方の割合が高い=「No」

あれ?と思いました。
第3波(=従来株)では、基礎疾患が無い方のほうが、重症化に占める割合が3倍近く大きいという結果です。驚きです。
死亡者の内訳をみると、3割が基礎疾患のない方でした。

分母が違うので一概に比較することはできませんが、これらの数字を見ると「重症化リスク」については「基礎疾患があるかないか」はひょっとしたらあまり関係がないのではないか?と思いました。

もっとも日ごとの数値だけ見てもわからないことが多々ありますので、パーセンテージが実情を正確に語っているとは思いません。
しかしながら基礎疾患がある人が特にリスクが高いと考えることは間違いのようです。

一方で変異株が大阪では70%程度置き換わっていると専門家会議でも言われており、変異株は10代以下が25%、20代を含めると全体の30%と若年層もおおく罹患されているので、さらなる変異等でこの層からの重症者が増加しないことを祈るばかりです。
また50代以上はもう高齢者と同じくらい用心した方が良いのかもしれません。

とにもかくにも、マスクの着用等、これまでの感染拡大防止策を徹底していただき、不要不急の移動等を自粛していただけるようお願いいたします。

最後に大阪の変異株の状況を載せておきます。

以上は個人的な集計&意見ですので、詳しくみていけば誤りと言える部分もあるかと思いますが、傾向としてはある程度実情を示しているのではないかと思いますのでこれらのデータが何かのお役に立てればうれしいです。
また今後とも情報提供等、よろしくお願いいたします。

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