【集計データ定期公表】コロナの状況と兵庫県知事選挙

茨木市議会議員のいなばみちのぶです。

7月も折り返しに入りましたので、コロナの状況をご報告したいと思います。

それにしても、今日も雨がすごかったですね。。。
私はYahoo!天気アプリやNHK防災アプリなどで雨雲の様子を見ているのですが、
真っ赤な点が近づいてくると結構怖いです。
茨木市も昭和40年代に氾濫があり、お隣の摂津市まで水に浸かった経験があることから、熱海市での災害も他人事とは思えません。

地震と違って大雨やコロナはある程度、備蓄品等の備えができるため、いざというときの飲料水や食料などのローリングストックをぜひお願いします。

さて本題です。

まず最初に警鐘ですが、大阪府の実効再生産数(感染者1人が何人に伝染すかという指標)は7月15日現在「1.51」となりました。

陽性者数を見ても、二けたが続いていた6月末にくらべて、ここ1週間で200人~300人を超えてきています。

これは間違いなく「第5波」の拡大期に入っていることを意味していますので、
十分な警戒と備えをお願いします。

実効再生産数の話が出ましたので、グラフを示しておきたいと思います(赤線)。
なお青線グラフは死亡日別の死亡者数を表しています。

続いて地元・茨木市の日ごとの状況を見てみます。

ご覧の通り、5月下旬から7月上旬にかけてかなり抑え込みに成功していることがわかります。
しかしこの1週間で大阪の実効再生産数が上がってきたことに比例して、
茨木市内の感染者も増えてきました。
今後の推移を見守らないといけませんが、かなり要注意だと思います。

そういえば、安田大サーカスの安田団長さんが、モデルナワクチン接種後(1回目)、コロナの感染が確認されたというニュースがありました。
(☞https://news.yahoo.co.jp/articles/dd0934f27538001c8f3e07545a7b21cffc3ef91a

安田さんは7/9に1回目接種して、7/13に感染が確認されたということで、
1回目の接種後なので、ブースター効果(https://kotobank.jp/word/%E3%83%96%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E5%8A%B9%E6%9E%9C-2131532)が生じる前なのかもしれないですが、
とにかく「ワクチン接種をしても、感染しないわけではない」という証左となったと思います。

PCRを受けて感染が確認される前から発熱があったとのことですが、
もし肺炎を起こしていたら、パルスオキシメーターでチェックしたらすぐにわかったかもしれません(体調がすぐれなくても、最初は判断がつかないものですので)。

ちなみに私は毎日ドリテック社製のパルスオキシメーター(https://a.r10.to/hw01Vh)で毎日計測しています。
(私が買ったときより1,000円以上値下がりしてる。。。)

医療機器ではないので、ものすごく精緻な数値ではないと思いますが、
適宜酸素飽和度を確認するには十分かと思います。

話を戻して、次に大阪府内の状況を見てみます。

大阪府の発表では、第4波は6月20日までとなっているため、
第5波は6月21日からカウントしています。

こう見ると人数的にはそこまで多くはないのですが、ほかのニュースにあったように、40代・50代の重症者が増えているようです(☞https://news.yahoo.co.jp/pickup/6398841)。

他方、80代以上は重症者が減少しているように見えます。
これはワクチン接種が進んだからだ、という識者もおられますが、
まだ1か月弱のデータですので何とも言えません。
9月ごろになればハッキリしてくるのではないでしょうか。

最後に大阪府内各市の状況です。

変わらず、大阪市の感染者が非常に多くなっています。
人口が270万人もいるためともいえますが、その横の対人口比(累計)でも圧倒的に高いことがわかりますので、一概に人口のせいだけに求めるのは違う気がします。

今後、オリンピックの開催や任期切れによる衆議院議員選挙等、国家的イベントが相次ぎますが、感染拡大が心配されます。

感染拡大防止のためには医療的分析等が重要になってきますが、
大阪は2つあった感染症等を研究する機関を「2重行政のムダ」として「民営化」してしまったため、いまだに変異株を自前で解析することもできず、国立感染症研究所に依存している模様です。
※神戸市がいちはやく「イギリス由来の変異株」について発表できたのは、
 前述した感染症の研究所を自前で持っていたからにほかなりません。

これも「2重行政」というマジックワードに踊らされた結果ですが、
大阪府民や大阪市民の多くがそれを支持したのですから、これも民主主義のコストとして今は受け止めるほかありません。
いずれ有権者の皆さまがたが気づいて下さるだろうと、その時期を待つばかりです。

そういえば、お隣の兵庫県では県知事選挙を行っています

大阪から変な風を兵庫に持ち帰る方も多くいらっしゃるようですが、
神戸市で生まれ育った私からすると、以下の点を明らかにしたうえで、やはりここは
「かなざわ和夫」を推したいと思います。

よく元大阪府知事の橋下徹氏が、自分の前の知事であった太田房江氏をTV等で非難しているので、
本当に大阪が良くなっているかどうか、太田房江知事時代と維新の府政を
最新の「県民経済計算」の公的データに基づいて比較をしてみましょう。

①経済成長は
 大阪府が約5400億兵庫県が8300億兵庫県の圧勝
②可処分所得は
 大阪府が約▲920億兵庫県がプラス1220億兵庫県の圧勝
③平均成長率は
 大阪府がプラス0.1兵庫県がプラス0.4兵庫県の圧勝

あの。。。兵庫県のみなさま、大阪のどこを見習いたいんですか??

ちなみに維新が知事と大阪市長を独占してからの平均成長率を見ても、
兵庫と京都がプラス0.9に対して、大阪は0.5(全国37位)で、これまた兵庫県の圧勝です。
ちなみにコロナ前までは日本全体が成長していたので大阪府が成長していたのは当たり前で、問題はどれくらい成長したのか、ということだと思います。
平均成長率をとってみると、実は大阪は奈良県にも負けているのです(奈良の皆さまごめんなさい?)。

※追記:上記は平成18年度との比較での数字なのですが、太田房江氏は平成19年度の終わりくらいまで在任されておられたので、平成19年度を対象にもう一度同じ計算をします。
①経済成長(県内総生産)の増加は
 大阪府が約4700兵庫県が7200億円兵庫県の圧勝』
②県民可処分所得の増加は
 大阪府が約2300億兵庫県が約4600億円兵庫県の圧勝
③同じ

まぁ結果的にあまり変わりはないのですが、東京や愛知・福岡はこの数倍成長しています。
大阪には「大阪の成長を止めるな!」という緑のポスターがよく貼ってあるのですが、
実際は「大阪の低成長を何とかしろ」が正解だと私は思っています。

また時短協力金の支給は竹中平蔵氏率いるパソナに丸投げした結果、2月に申請したものが5月に入っても入金されないなど、緊急事態宣言が出た11都府県で最も支給が遅れ、事業者にさらに多大なダメージを与え続けています(https://www.asahi.com/articles/ASP6D63XNP68PTIL011.html)。

「大阪の成長」とやらのために、大阪経済は「インバウンド政策」に全振りした結果、コロナで壊滅的な打撃を受けました。
しかしあれだけ煽っておきながらインバウンド業者には、ほぼ補償は皆無。
うまくいっているときは「維新の手柄」となり、失敗すると「自己責任」と言われるのが大阪方式だと言えるかもしれません。

もう一つ、コロナ関係で言っておきますと、
④死亡者数は大阪府2,698名で全国トップ。 兵庫県は1,310名
⑤陽性者数は大阪府105,528名で全国2位兵庫県は41,463名
で、府民の生命を守るコロナ対策は完全に失敗しています。
「政治は結果だ」と吉村知事も松井市長も、また橋下徹氏も豪語していたわけですから、この結果責任をしっかりとっていただく必要があるのではないでしょうか。

当初はいち早く「大阪モデル」を発表し、神のごとく祭り上げられた吉村知事ですが、
フタを空けてみれば医療崩壊を起こし死亡者数で全国トップという不名誉な結果に終わりました。
正直いま「大阪モデルって何?」という感じで、おそらくパっと説明できる人はほとんどいないと思います(基準が変わりすぎていて)。

逆にイソジン問題や、昨年9月に完成しているはずの「大阪ワクチン」(☞吉村知事「実現させます」☞https://hochi.news/articles/20200428-OHT1T50118.html)もウヤムヤになったままです。

しかも896名が亡くなった第3波は、コロナ禍の中での大阪都構想の住民投票強行がきっかけになった可能性が高く、維新の権力闘争のために府民の生命を犠牲にしたと言えるのではないかと私は考えています。

前の宝塚市長選挙や伊丹市長選挙で維新の会の応援弁士が「大阪都構想の特別区に神戸市も加えてあげるよ」と言ってたように、
基本的に大阪維新の会の政治は「上から目線」です。

それでも「大阪の支配を受けたい!」という兵庫県民はもしかしたらいらっしゃるのかもしれません。
もっとも、大阪の風下に立って嬉々とするのもまた民意かと思いますので、もはやこれは
大阪に従うのか
兵庫県の独立性を貫くのか
というアイデンティティの問題なのかもしれないのです。

もし経済政策も医療政策も失敗している大阪の二の舞になりたくないのであれば、
また3都の一翼を担う兵庫の歴史や伝統に誇りを持っているのであれば、
各候補者またそれを支える皆さまの様々な想いには敬意を持ちながらも、
兵庫県知事選挙はやはり「かなざわ和夫」を私は推したいと思います。
ぜひ「かなざわ和夫」にご投票をよろしくお願いいたします。

だいぶん話が脱線しましたが、インド由来の「デルタ株」が今後、どれだけ脅威となるかは未知数です。
引き続き、感染予防策に万全を期していただきますよう、心よりお願い申し上げます。

長くなりましたが以上で今回は終わります。

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