【集計データ公表】~3/31

茨木市議会議員のいなばみちのぶです。

ちょっと色々あってアップデートが遅くなりました。申し訳ございません。
当データ公表は、それを見ることによって、感染の傾向や致命率などを参考に行動変容を促すために行っています。

もちろんそれはデータの信頼性あってのことなのですが、大阪府の日々の公表データそのものが統計として参考になる値なのかどうか、非常に不安になっています。

大阪では保健医療体制が維新改革によって壊滅的に壊されてしまったため、
(例えば府と大阪市の公衆衛生研究所を「2重行政の弊害」として1つにし、かつ民営化してコントロール不能にしてしまったり、大阪市内に24あった保健所を1つに減らし、保健師さん等を大削減したなど)
保健医療業務が、(現場の保健師さんの声によると)極端に少ない人員でやらされていることによって、本来の機能をほとんど発揮できていない状況だということです。

府民市民の命を削って「都構想」やら「カジノ」やらに血眼になっている大阪の政治を、多くの大阪府民が良しとしている以上、
これこそが橋下徹氏のいう「自己責任」や「民主主義のコスト」なのかもしれない、と思うわけです。

さて前置きが長くなりましたが、オミクロン株の「第6波」が12/17から始まったと仮定して、今日までの検査陽性率は平均で26%です。

WHOによると検査陽性率が5%を超えると制御不能となり、10%を超えると統計が現実と乖離しはじめ、20%を超えると統計が崩壊するとのことです。

大阪だけではないと思いますが、大阪ではこのオミクロンに対して、
陽性者を1人発見するのに、平均で4人の検査を行っています。
私は前から申し上げていますが、これを少なくとも100人以上にしなければ陽性者を早期発見することはできないし、
感染拡大防止はできないと考えています。

故に必要な検査数を満たしていない以上「感染拡大を防ぐ」ことはできないのであって、
客観的に見て大阪では「感染してもなるべく命を落とさないようにする」というのが基本的な方針なのかなと思われます。
その結果、70代以上の方はデルタと比べ物にならないほど次々に亡くなり、
「大阪は死亡者が全国一多い」と言っても、誰も驚かなくなりました。
驚かないというより、感覚が麻痺しているのだと思います。

では早速見ていきます。
(追記)
と、その前に。
これが大阪における第6波クラスター発生状況です。
高齢者施設・医療機関等におけるクラスターと陽性者数がものすごく多いように思えます。
もっとも、第6波の陽性者数は約60万人超なので、それに比べれば数としては小さいです。
ただ、高齢者施設や医療機関の方々は、ほぼ全員と言って良いほどワクチンを接種されておられます。
なのになぜこれだけ施設クラスターが発生するのでしょうか。
コロナワクチンは感染予防にはあまり効果がないのでは。。。?
よく学校等で子どもが感染するからワクチンを打たせないといけない、とおっしゃるご家族の方がいらっしゃいますが、
コロナワクチンは重症化を防ぐためのワクチンとして認識すべきなのかもしれません。


大阪全体の状況です。
オミクロン株では、70代以上の方が、デルタ株による第5波よりも5~10倍亡くなられています。
一方で、60代は横ばい、40~50代は減少、30代以下はゼロです。
これはワクチンの効果が若い方ほど出ているのではないかと思います。
あと、致命率が0.27%に対して重症化率が0.13%ということは、
重症患者として治療を受ける間もなく亡くなられているということなのでしょうか。

次に年代別です。
現在、大阪府民880万人のうち、約1割が罹患経験を持つということになっていますが、
そのうち60万人がオミクロン株によるものだと考えると、いかに威力が凄まじいものだったかがよくわかります。
いわゆるB.A.2(ステルスオミクロン)は、これに輪をかけて強力ということなので、70歳以上の方は特に自衛策が必要です。

次にわが茨木市の状況です。
ピークだった2月の半分くらいになってきました。
テレビによく出ておられる京都大学の宮沢教授は、
以前、たしか「1月にピークアウトする」と断言しておられましたが、全然違いましたね。
他にも「GoToは利用者が誓約書を書いているから大丈夫」とか言ってみたり、
それらも含めて個人的にはちょっと信用できないなと思っています。

最後に大阪府内の状況です。
大阪市に関しては、大阪市のHPから数字を拾っています。
なぜかというと、3/31時点で、大阪府の報道発表によると9万人ほどが「調査中」欄に入っていたからです。
これはほとんど大阪市内の数字なのですが、なぜかずっと調査中欄に入っていました。
年次の統計に影響するからかな?
大阪市だけ感染人口比が10%を超えたらまずいからなんでしょうか。
いろいろ勘ぐってしまいました。
人口比で見てもあまり関係がないのかもしれませんが、
やはり大阪市内は相当感染リスクが高いと思われます。
またその隣接地域も同じです。
より注意が必要だと思われます。

今回はここまでとさせていただきます。
正直、このデータがどこまで皆さまのお役に立てているかわかりませんので、
あまり意味がないようだと、作業時間もある程度かかってしまうので、終了しようかなとも考えています。
またご意見をお寄せいただければと思います。
よろしくお願いいたします。