※一部、前回の記事と重複しますがお許しください。
茨木市議会議員のいなばみちのぶです。
6月も半ばに差し掛かりましたので、統計資料を公開いたします。
【茨木市の状況】
4月のピークには649人と、昨年1年間と同じくらい多くのの感染された方が確認されましたが、5月中旬から落ち着きを見せ始めました。
いまなお罹患中の方、また後遺症等で治療を受けておられる方々の1日も早いご快復をお祈りしております。
【大阪府内の第4波の状況】
全期間の累計で2544人の方がお亡くなりになられました。
心からお悔やみ申し上げます。
その半数以上の方々が医療崩壊が起きた、この第4波でお亡くなりになられています。
第4波の発生、また医療崩壊の主因として、
①早すぎる緊急事態宣言解除(2/28)
②3月初めに運用病床を減らすよう医療機関に通達
(※確保病床がいくつあっても運用できなければ意味がない)
③少なすぎる検査件数
などが挙げられると思います。
なお、重症化された方のうち、約6割以上が基礎疾患の「ない」方々です。
【PCR検査と抗原検査の割合】
抗原検査はラボがいらない、という点で効率性に優れますが、
一方で偽陰性などの率が高い、という批判もあります。
現在、コロナの判定として推奨されるのはPCR検査(感度は70%より高いといわれる)ですが、大阪では全検査数の約15%が抗原検査となっています。
【死亡日別 大阪府内の死亡者数の推移】
大阪府は感染から死亡に至るまでの平均的な日数は把握していないとのことです。ただ感染から感染が確認されるまで約13日という数字を持っているようです。
それらと識者の意見を総合すると、感染日~死亡日まではおそらく20~23日くらいと私は考えています。
大阪府は「死亡日」を発表しておりますので、「報告日」ではなく死亡日で並べ替えた表が以下のものです。
最初の山が4月23日の「33人」ということになろうかと思います。
20~23日を引くと、おそらく4月頭に感染されたものと推測されます。
そこでですが、吉村知事はその時、何を考えておられたのでしょうか。
吉村知事は、朝日新聞のインタビュー(『入院率1割、危機に陥った大阪 吉村知事の三つの誤算』https://www.asahi.com/articles/ASP6B5VHCP62PTIL04S.html )
で、
「4月上旬から中旬にかけて、変異株が通常とは違うなという脅威に直面した」
と語っています。
次の表をご覧ください。
4月1日の実効再生産数はほとんど「2」です。
※実効再生産数とは、「“すでに感染が広がっている状況において、1人の感染者が次に平均で何人にうつすか”を示す指標」(済生会さんの記事による)
(https://www.saiseikai.or.jp/feature/covid1)
実効再生産数が「1」を超えた時点で感染は拡大しているのですが、
吉村知事はそれを20数日もそれを放置し、1カ月以上経って感染が爆発してから「脅威に気づいた」とおっしゃったわけです。
こういう人が連日テレビに出演し、意気揚々とコロナ対策を語っている姿をみて、何とも言えない気持ちになります。
大阪は果たしてコロナ対策に成功しているのでしょうか??
皆さまはどうおもわれますでしょうか。
【陽性者1人を発見するのに、何人の検査を行っているか】
これは6/6時点の都道府県別データを、陽性者1人当たり検査数の多い順に並べてみたものです(検査数累計÷陽性者累計)。
ピンクが良い数字で緑が悪い数字です。
一目瞭然ですが、検査数が多いほど陽性者や死亡者が少ないことがわかります。
大阪府は死亡者数でワースト1、陽性者数でワースト2となっています。
※実効再生産数は直近7日間の平均だそうなので、累計が少ないところほど極端な数字がでる可能性があります。
【人々の移動傾向】
最後に移動傾向を見ていきます。
昨年の1月13日(まだコロナの影響が無い日)を100とした場合、どれくらい移動量が増えているかをスマホGPSで移動手段別に追いかけてた数字です。
大阪府は府民の皆さまのご協力で、「公共交通機関・徒歩移動」が▲15%と自粛努力の成果が見て取れます。
一方で「車移動」は+20%で、移動手段を変えて活発に動いていることがわかります。
ご参考に、ワクチン接種が進む国々の移動傾向をご覧ください。
マスクもなしに生活をしておられるオーストラリアやNZの移動傾向が下がっている理由はわかりませんが、
イギリスやアメリカで公共交通機関以外のところでかなり活発化しているのがわかります。
※台湾は世界でもっともコロナの抑え込みに成功した国の一つで、陽性者1人あたりの検査数は1000~4000人だそうですが、変異株には抗しきれなかったようで、急速に感染が拡大していました。そのためか移動傾向は際立って低調となっています。
これらのデータから考えると、ワクチンを打ち終わると移動傾向が高まることが考えられます。
65歳以上のある程度の割合の方々がワクチンを2回接種完了するのが7月末だとすると、その前後から移動が増加し、第5波につながっていくのではないか、、、と私は大変心配です。
コロナワクチン接種は副反応・副作用があるため接種は任意ですが、
インフルエンザと同じでワクチンを打ったから罹患しないというものではありませんので、
くれぐれも油断はなさらないようにお願いいたします。
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