こんばんは。茨木市議会議員のいなばみちのぶです。
大阪では、表のように8月の第2波を陽性者数と陽性率ともに過去最多を大幅に更新し続けています。
東京は現在のところ、8月の最多陽性者数を上回ってはいませんが、あと5日でおそらく若干上回ると思います。
それを見てから大阪の状況を見ると「大阪は極端に増えている」という感じがします。
今日も皆さまが何かお困りになっておられないか、地域をひたすら歩いていたのですが、
とりわけ65歳以上の方々が結構インターネットを使って行政情報をチェックするなど、活発に情報収集を行っておられることがわかりました。
これは逆を返せばそれだけご不安を感じているということの証左ではないでしょうか。
そこで大阪全体の状況をお知らせするため、今日現在(11月25日)の大阪府内各市町村の状況を貼り付けておきます。
大阪市が約半数を占めています。
これは「大阪市在住者」ということだと思いますが、実際はどこで感染されたのかは「個票」を見てみないとわかりません。
しかし現在、「個票」は廃止されているため、最新の状況を知ることは困難です。
個人的には今こそポテンシャルを全開放して検査範囲を拡大し、能動的に陽性者を発見して対応していくべきだと思います。
また病床を確保し医療体制を充実させ、(現在はインフルエンザの感染は比較的抑えられているという話もありますが)インフルエンザとのダブルパンチに備えなければなりません。
しかしながら吉村大阪府知事は「救急病床のトリアージ(選別)」を行うと宣言し、インターネットでは「#維新に殺される」がトレンド入りするなど、混乱を引き起こしました。
(記事はこちら→https://news.yahoo.co.jp/articles/b48f465c48611071c5c1dcedc5652360d4de4431)
記事によると、「知事によると、まずはコロナの重症患者を受け入れる病床数を、現在の206から215へ増やすという。そして、コロナ重症患者のみを受け入れる病院と、コロナ以外の病気などでICUが必要な重症患者を受け入れる病院とを、完全に分ける計画だ。」とのことですので、
わざわざ「トリアージ(選別)」という言葉を使わないでもよかったのでは?と思いました。
ひょっとして言葉の意味を知らなかったのかもしれません。
単に横文字が好きで、思いつきを口にしただけなのかも。。。
いずれにしても、橋下さんの時に保健所や住吉病院を潰し、感染症を研究する公衆衛生研究所を1つだけにしてしまうなど、
「ムダをなくす」「最適化」の名の下に進められてきた「維新改革」が、単に「セーフティネットの破壊」に過ぎなかったことが、大阪の方々にもそろそろわかりかけてきたのではないでしょうか。
維新が「2重行政」と断じるもののなかには「2重のセーフティネット」も含まれています。
例えば断崖絶壁を渡るとき、命綱が1本なのと2本あるときと、どちらが安心か少し考えればわかるはずです
平時には不要に思えても、「まさか」の場合に重要な役割を果たすものがある、ということを私たちはコロナを通じて学んだのではないでしょうか。
「維新改革」は平時はいかにも正論に聞こえ耳障りよく感じますが、有事には極めて脆いと私は考えています。
今一度、「ムダとは何か」を定義しなおす時期にきているのではないでしょうか。
皆さまはどう思われますか?